詰め物が取れてしまった瞬間は、誰でも慌ててしまいますよね。「どうしよう、すぐに歯医者に行かなきゃ」と思いながらも、適切な対処法がわからずに困ってしまうことも多いのではないでしょうか。実は、詰め物が取れた直後の対応次第で、その後の治療の成功や歯の健康に大きく影響することがあります。
厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査によると、過去1年間に歯科検診を受診した人は約6割にとどまっており[1]、詰め物などの治療済みの歯にトラブルが発生した際の正しい知識を持つ方はそう多くないのが現状です。
当院では、近鉄大阪「上本町駅」から徒歩1分という立地を活かし、詰め物が取れた患者さまの緊急対応を日常的に行っております。これまでの経験から申し上げると、正しい初期対応をされた方ほど、スムーズに治療を完了できています。
取れた直後にやるべきこと・やってはいけないこと
詰め物が取れた瞬間は、まず落ち着いて適切な対処をすることが何より大切です。慌てて間違った行動をとってしまうと、後の治療に影響することもあります。
最初に確認すべき3つのポイント
詰め物が口の中から外れた際は、まず以下の3点を確認してください。
1つ目は、取れた詰め物の所在確認です。口の中に残っていないか、飲み込んでしまっていないかを慎重に確認しましょう。飲み込んでしまった場合でも慌てる必要はありません。小さな詰め物であれば自然に排出されることがほとんどです。
2つ目は、痛みの有無です。詰め物が取れた直後から強い痛みがある場合は、神経に近い部分まで虫歯が進行している可能性があります。当院では、CTスキャンを用いて詳細な画像診断を行い、痛みの原因を正確に把握いたします。
3つ目は、歯の欠けや割れがないかの確認です。詰め物と一緒に歯の一部が欠けている場合もあります。
取れた詰め物の正しい保管方法
取れてしまった詰め物やかぶせ物は、チャック付きの袋などに入れて保管しましょう[2]。当院でも患者さまによくお伝えしているのですが、ティッシュに包むと誤って捨ててしまう方が非常に多いため、必ず小さなケースや袋に入れて保管することをおすすめします。
虫歯や詰め物の変形など問題が無ければ、そのまま外れたものを付け直すことができる可能性もあります。実際に当院でも、保管状態の良い詰め物であれば、その日のうちに再装着することが可能な場合があります。
詰め物を保管する際は、水で軽く洗って汚れを落とし、乾いた清潔な容器に入れてください。指で強く握ったり、熱湯で消毒したりするのは変形の原因となるため避けましょう。
絶対にやってはいけないNG行動
詰め物が取れた時にやってはいけない行動がいくつかあります。
まず、市販の接着剤で自分で付け直すことは避けてください。歯科用ではない接着剤は口の中で有害物質を発生させる可能性があり、大変危険です。また、正確な位置に装着できずに噛み合わせが狂い、顎関節症の原因となることもあります。
次に、取れた部分を舌で触り続けることも控えましょう。詰め物が外れると、「象牙質」と呼ばれる歯の内側の層がむき出しになってしまいます。象牙質はやわらかく虫歯の進行も早いため、細菌感染のリスクが高まります。
当院では、「抜かない・削らない」を基本方針としており、患者さまの天然歯を保存することを心がけています。そのためにも、詰め物が取れた際の適切な対処が重要になります。
受診までの食事と歯磨き
詰め物が取れてから歯科医院を受診するまでの間、食事や歯磨きにも注意が必要です。適切なケアを行うことで、虫歯の進行を防ぎ、治療をスムーズに進めることができます。
食事の際に気をつけること
詰め物が取れた歯で食べ物を噛むことは避けてください。歯の表面の硬いエナメル質が削られており、その下の柔らかい象牙質が露出している状態では、噛む力によって歯が割れてしまう可能性があります。
食べ物の温度にも注意が必要です。虫歯治療により歯のエナメル質が削られている可能性が高く、被せ物が取れた歯は刺激に敏感です。刺激を痛く感じる場合もあるため、熱い食べ物や辛い食べ物、冷たい飲み物や食べ物は控えましょう。
硬い食べ物や粘着性の強い食べ物も避けるべきです。煎餅やナッツ類、キャラメルやガムなどは、詰め物が取れた部分に負担をかけるだけでなく、食べかすが詰まりやすくなります。
当院では栄養指導も行っており、治療期間中の食事についてもアドバイスをさせていただいています。柔らかく、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、お口の中の環境を良好に保つことができます。
適切な口腔ケアの方法
詰め物が取れた部分の清掃は、通常よりもデリケートに行う必要があります。歯ブラシを使う際は、毛先の柔らかいものを選び、優しく磨くことを心がけてください。
食後には、うがい薬や水で優しく口をゆすぎ、清潔を保つように心がけてください。当院でも患者さまにお伝えしているのですが、食後のうがいは食べかすを除去し、細菌の繁殖を抑える効果があります。
予防のために、フッ化化合物(フッ素)の入ったハミガキ剤や洗口液でのうがいを毎日のセルフケアに取り入れるとよいでしょう。フッ素には歯の再石灰化を促進し、虫歯の進行を抑制する効果があります。
痛みがある場合の対処法
詰め物が取れた後に痛みを感じる場合は、市販の痛み止めを服用することで一時的に症状を緩和できます。ただし、これはあくまでも応急処置であり、根本的な治療には歯科医院での診察が必要です。
当院では、患者さまと歯科医師が同じゴールを見据え、共に治療に取り組む同志のような関係を目指しています。痛みの状況や生活への影響についても詳しくお聞きし、患者さま一人ひとりに適した治療計画を立てております。
症状治療だけでなく、再発を防ぐための根本的な原因にアプローチする原因療法も実施しており、詰め物が取れる原因そのものを解決することで、長期的な口腔の健康維持を図っています。
大阪エリアで早めに受診できる医院
詰め物が取れた際は、できる限り早めに歯科医院を受診することが大切です。大阪エリアには多くの歯科医院がありますが、緊急時に対応してくれる医院の情報を把握しておくと安心です。
緊急時の歯科診療体制
大阪府歯科医師会では、歯科救急診療を行っています[3]。休日緊急歯科診療は、日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月4日)の10時~17時(受付時間は、9時30分~16時)に利用できます。
夜間緊急歯科診療は、毎日21時~翌朝3時まで対応しており、できる限り事前に電話で連絡することが推奨されています。診療所は天王寺区堂ヶ芝にあり、JR大阪環状線「桃谷」駅から徒歩約5分の場所にあります。
緊急歯科診療では、痛みの緩和や一時的な処置が中心となります。詰め物の再装着や本格的な治療は、平日に一般の歯科医院で行うことになります。
当院の緊急対応について
セレッソオーラルケアクリニック大阪天王寺院では、近鉄大阪「上本町駅」から徒歩1分という立地を活かし、詰め物が取れた患者さまの緊急対応を積極的に行っております。
診療時間は平日10:00〜13:00/14:30〜20:00、土日9:00〜13:00/14:00〜17:00(日曜は16時まで)となっており、休診日は水曜・祝日のみです。土日診療を行っているため、平日お忙しい方でも受診していただきやすい環境を整えています。
当院では、新心会グループに総勢100名以上の歯科医師が在籍しており、セカンドオピニオンにも対応しています。複数の歯科医師から選択可能なため、患者さまのご希望に応じた治療を受けていただくことができます。
受診時に持参すべきもの
歯科医院を受診する際は、必ず健康保険証をお持ちください。また、取れた詰め物も忘れずに持参してください。取れた詰め物や被せ物も持参することをおすすめします。仮歯など治療途中の被せ物なども割れたり、壊れたりしていても持参しましょう。
お薬手帳や、他の病気で服用中の薬がある場合はその情報も重要です。全身の健康を考慮し、歯の保存を基本とする当院の方針のもと、患者さまの状況を総合的に判断して治療方針を決定いたします。
初診の際は、詰め物が取れた経緯や痛みの有無、これまでの治療歴などを詳しくお聞きします。国内の信頼できる歯科技工士と密に連携しており、品質の高い審美治療の提供も可能です。
まとめ
詰め物が取れた時の正しい対処法について、以下の要点をまとめます:
- 取れた直後は慌てず、詰め物をチャック付き袋に保管し、市販の接着剤での自己修復は避ける
- 象牙質はやわらかく虫歯の進行も早いため、硬い食べ物や極端な温度の飲食物は控え、優しい歯磨きと食後のうがいで清潔を保つ
- 大阪府歯科医師会の緊急歯科診療は日曜・祝日10時〜17時、夜間21時〜翌朝3時に対応しており、平日診療と合わせて早期受診が可能
- 過去1年間に歯科検診を受診した人は約6割という現状を踏まえ、詰め物が取れた際は放置せず専門医での適切な処置が重要
- 当院では「抜かない・削らない」基本方針のもと、CTスキャンによる詳細診断と原因療法で根本的な解決を図っている
詰め物が取れてしまった場合は、一人で悩まずにお気軽にセレッソオーラルケアクリニック大阪天王寺院にご相談ください。近鉄大阪「上本町駅」から徒歩1分の立地で、平日は20時まで、土日も診療を行っております。新心会グループの豊富な経験と、国内技工士との密な連携により、患者さまの大切な歯を守るための治療をご提供いたします。緊急時でも安心してお任せください。お電話やご来院をお待ちしております。
参考文献
[1] 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査」の結果(概要)を公表します」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33814.html
[2] 日本歯科医師会「知っ得!口腔ケア新メソッド|歯の詰めものや被せものって?」https://www.jda.or.jp/asahiruban/vol58/contents/
[3] 日本歯科医師会「お口の119」https://www.jda.or.jp/park/rescue/index05.html
